夜のオオルリオサムシの写真
夜のオオルリオサムシの写真

今日も、構造色についてひたすら調べていた。

文章というのは本当に難しい。

考えれば考えるほど、話は基本長くなるので、短く、わかりやすく伝えるには、断定力が試されるなぁと。言い切らなければならないこと、言い切るべきではないところはどこかを考える、良いきっかけだと思っている。

僕は写真家だから、自分の眼で見たことを伝えるしかない。それに見たことというのは、事実だから、断定しかしようがないのだ。

これは、2017年の夏に夜の森で出会ったオオルリオサムシの写真。

夜のオオルリオサムシの写真
夜のオオルリオサムシの写真

倒木を歩くクワガタやらキノコムシを眺めていたら、目の前にオオルリオサムシがあらわれた。

じっくり時間をかけて観察していたので、最初、オサムシは僕に気がついていないようだった。

倒木の上を歩いているオサムシを、LEDライトで照らしてみる。するとオサムシは驚いたのか、ピッタリと止まって、動かなくなった。

オオルリオサムシが夜行性であることは、それまで体感ではわからなかったから、夜に観察できて、「本当なんだ!」と感動した。

それから、この写真を撮影して以降に夜のオサムシを街灯で見る機会が何度かあったが、今はLEDが普及して、夜にみかける昆虫自体が大変少なくなってしまった。

それは夜街灯に訪れた昆虫が、車に轢かれたり、フクロウに食べられたりする事が減ると言う事だから、昆虫にとっては良いこと。だけどあまりにも周りに昆虫がいない世界になりすぎると、人々の昆虫への関心は薄れてしまうのではないだろうか。

昨今の地球の昆虫減少を人類の手で食い止める方法があるとしたら、なんだろう。それはきっと、街灯のLED化のように、より昆虫に優しい社会を作っていくことと、昆虫への関心を持ってもらうことの双方が重要なんだろう。

投稿者 高橋 レオ

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