世間ではゴールデンウィークが始まった。
早い人はもう休暇の匂いをまとっているだろう。
僕はと言えば、いつもどおりレンズを拭き、春の曇天の森へ分け入った。良い写真は撮れなかったが。
今日も、オサムシの三齢幼虫をポスト。
落ち葉の迷路をすり抜ける影を追うのは、とても難しかった。
仕上がった一枚はやや暗い気もするけども、疾走のスピード感を語ってくれている。レタッチはパソコンの光量などにも影響されるが、そもそも展示をする時は、展示場所の雰囲気などを見て変えること多い。つまり多少、やり直せるのだ。用途が決まらない写真は、このまま眠らせるのがいちばん。必要になったとき、また現像し直せばいい。
ブログを始めて気づいたことがある。
こんな誰にも周知していないブログを、読んでくれる人がいるということだ。その人曰く、本音だからこそ届くらしい。だから撮影の裏側も迷いも、そのまま記していく。
そういえば、話していないが、幼虫を昔飼育したこともあった。
カタツムリの粘液に塗れながらも、たくましくしぶとく食らいつく彼らのその顛末は、また今度。
