最近、札幌の物件を内覧させてもらっている。
快適で住み良い家なんて全くいらないのだけど、僕の仕事の役に立ちそうな家があったら嬉しい。
見させてもらったのは、無料でウドが採れる物件。せっかくなのでこっそりイタドリの芽を摘んで帰ってきた。車に戻ってジーパンを見ると、1ミリくらいの無数のマダニがついていてゾッとした。
まあそれも27年生きていたらおもしろおかしく人に言えるくらいにはなるもので、実はたいした悩みではない。僕にとって素敵だなと思う条件は、湧き水が出ていて焚き火ができることだろうか。
徒歩で森に行けて、家の前に側溝があったりしたら、なおよし。オオルリオサムシがこの写真のように歩っていたりしたら最高。身近な生き物に季節を感じながら、北海道の自然を誰よりも見つめていかねば。

このオサムシは、8月に出会った。
側溝を歩くオサムシだけでなく、落ち葉や奥の林も見せたかったから、魚眼で。無論GFX50sに、TTArtizanの8mm魚眼と言う組み合わせは、昆虫写真の定番ではない。フィルム時代、マニュアルフォーカスで先人たちが撮っていた感覚に、少しでも近づきたいという思いからだ。
オートで撮る時にもっと良い写真が撮れるかも?とか考えて、2024年は自分を縛っていた。
この側溝はオオルリオサムシにとっても人気で、今の所2分の1の確率でみる事ができている。
人工物を巧みに利用する生き物たち強かさに、最近は心を打たれるばかりである。