ヒロオビトンボエダシャクの交尾
ヒロオビトンボエダシャクの交尾

普段は近づくとすぐ動いてしまうのに、
この日は交尾中で、2頭はほとんど動かなかった。


ヒロオビトンボエダシャク(Cystidia truncangulata)は実は昼間によく見られる蛾だ。
明るい森の中をひらひらと横切る姿は、蛾というよりチョウに近い。
チョウとガを分けるはっきりした基準は実のところ存在しない。
分類学ではどちらも同じチョウ目(鱗翅目)に属していて、
チョウの方がむしろ特殊な一群にすぎない。


一般に言われる 「昼に飛ぶのがチョウ、夜に飛ぶのが蛾」
「触角が棒状ならチョウ、羽毛状なら蛾」
といった区別も例外が多く、
昼行性の蛾もいれば、棒状の触角をもつ蛾もいる。


ヒロオビトンボエダシャクはまさにその例外側にいる種で、
分類上は立派な蛾なのに、行動や雰囲気はチョウと重なる瞬間が多い。

ヒロオビトンボエダシャクの交尾
ヒロオビトンボエダシャクの交尾

投稿者 高橋 レオ

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