今年のマイマイガの大発生は、
カシワマイマイの方が多かったような気がする。
今年も夏は本当に暑くて、
日陰に避難してやり過ごしていた。
針葉樹の枝にふと目を向けると、
そこに二匹の蛾が静止していた。
カシワマイマイの交尾だ。
この蛾は、名前の通りカシワやコナラの仲間を好むが、
北海道の針葉樹林でも意外と普通に見かける。
目に入るのは、雌雄の大きさの差だ。
メスは驚くほど大きく、桃色の縁取りがある。
一方のオスは小さく、褐色の体色とフサフサした触角が特徴的。
同じ種でも、こうして並ぶと役割の違いがそのまま形にあらわれているのがよくわかる。
珍しい蛾ではないが、
交尾は初めて見ることができたのでよかった。
撮っているときは、暑さを少しだけ忘れることができたよ。
ありがとう。
そういって表側を撮ろうとしたのだが、
悲しいかな想いは伝わらず、飛んでいってしまった。

