マイマイガの羽化
マイマイガの羽化

今年は北海道でもマイマイガがよく見られた。
とはいえ、これは珍しいことではない。
マイマイガは数年から十数年おきに発生の波が現れる昆虫で、
北海道ではこの「増えたり減ったり」という周期そのものが季節風景の一部になっている。

街ではどうしても嫌われがちで、
「また発生した」「近づかないほうがいい」という扱いだ。
マイマイガという名前は、
一見すると カタツムリ(マイマイ)を連想させる。
けれどまったく関係はない。
有力な説は、 江戸期の博物学書である『和漢三才図会』(1712年)で、
マイマイガは「舞々蛾」と書かれ、
ひらひらと舞うように飛ぶ虫という意味で記されている。
昔の人の「見たままの感覚」でつけられた名前で、
分類が整う前の生き物の名前には、
ときどき素朴な観察の跡が残っている。

マイマイガの羽化
マイマイガの羽化

舞々蛾、かあ。そう聞くと少し、かっこいいな。

投稿者 高橋 レオ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!