マクロ撮影とは、被写体をクローズアップして撮影することをいう。
…なんて書き出しで、今日は休日に行う撮影ガイドの進行と、原稿を書いている。
森歩き、生き物の話はもちろんだが、マクロレンズによる撮影をメインに据えたい。
小さな生き物を大きく撮るには、最大撮影倍率と被写体にどれだけ近づけるかが一番重要で、それさえできれば、あとは主役をはっきりさせるだけなので容易い。
最近のカメラはオートフォーカスが優秀だから、光さえしっかり入っていれば確実に印象的な写真を撮ることができるし、ストロボも必要ないことさえある。
むしろ、最近はISO感度を上げて、森の光を生かして撮影した方が神秘的な写真が撮れることが多い。
ただ、極端に小さなものをスーパーマクロで撮影する時と、被写体がレンズに近くなりすぎてレンズの影に隠れてしまうような時に、ストロボが必要になる。

写真は、オオルリオサムシが大きく写っていると思うが、マクロレンズではなく広角レンズで撮影した写真。
八月だったか、まだ羽化したばかりのオオルリオサムシ勇払移行型を見つけ、OMSYSTEMのM.ZUIKO 12−100 PRO にストロボをつけ撮影した。
オサムシの勇払移行型は、地味な色が多いのだが、この個体は紫色が淵に表現された美しいコだった。
基本的に、僕は撮影する際にストロボを使っているような感じがあまり出ないようにすることにこだわっていて、
ストロボの光がレンズに直接当たらないよう、オサムシの真上から当てることでオサムシの足元にある影を強調している。
背景を入れた撮影をしようと思ったらその時は、その生き物がどのような環境にいるのか、など情報を沢山入れる事に注力する。
物語に富んでいる写真であったり、彼らのナチュラルな仕草や生態がうまく伝わるような写真を撮ることができた時は、僕自身、とても気持ちがいい。